“第5回フェローシッププログラム開催”
GreenFaith Japanは、第5回フェローシッププログラムを開催し、国際環境NGO FoE Japan 理事・気候変動・エネルギー担当の吉田明子氏を講師にお迎えしました。今回のテーマは「日本の気候・エネルギー政策の現状と、地域で・宗教界でできること」です。
講義では、日本の気候・エネルギー政策や再生可能エネルギーを取り巻く現状を学ぶとともに、地域や宗教コミュニティが果たせる役割、そして私たち一人ひとりが日常生活の中で実践できる気候アクションについて理解を深めました。気候変動対策は国や自治体だけが担うものではなく、地域や市民一人ひとりの行動が社会全体の変化につながることを改めて実感する機会となりました。
“日本の気候・エネルギー政策の現状と課題”
講義では、世界各国で再生可能エネルギーへの転換が加速する一方、日本では依然として化石燃料や原子力への依存が続いている現状について解説がありました。2050年カーボンニュートラルの実現に向け、再生可能エネルギーの導入は徐々に進んでいるものの、その普及速度は諸外国と比べると十分とは言えず、制度や政策、送配電網の整備など、さまざまな課題が残されています。
また、エネルギー政策は単に発電方法を選ぶだけではなく、気候変動対策やエネルギー安全保障、地域経済、防災など幅広い分野と密接に関わっていることも紹介されました。化石燃料への依存を減らし、地域に根ざした再生可能エネルギーを広げていくことは、持続可能な社会の実現だけでなく、災害に強い地域づくりや地域経済の活性化にもつながる重要な取り組みであることを学びました。
さらに、日本の気候・エネルギー政策については、市民一人ひとりが関心を持ち、社会全体で議論を深めていくことの大切さも共有されました。
“身近な実践と宗教コミュニティの役割”
後半では、私たちが日常生活の中で取り組める具体的な気候アクションについて紹介されました。特に、全国で活動する新電力会社(みんな電力、TERA Energyなど)の事例を通して、再生可能エネルギーを選択する「パワーシフト」が、誰もが参加できる身近な気候変動対策の一つであることが紹介されました。
また、宗教施設や地域コミュニティは、人が集い、学び合い、支え合う場だからこそ、環境について考え、行動を広げる拠点として大きな可能性を持っています。学習会やイベントの開催、再生可能エネルギーの導入など、小さな実践を積み重ねることで、地域全体へと気候アクションの輪を広げていくことが期待されています。
講義を通して、気候変動対策は「特別なこと」ではなく、一人ひとりの選択や地域での取り組みを積み重ねていくことが、社会全体の変化につながることを改めて学ぶ機会となりました。
“学びを行動へ、これからのGreenFaith Japan”
講義の最後には、9月20日から27日に開催される**「気候アクションウィーク」**に向けて、各宗教団体での学習会やイベントの開催が呼びかけられました。また、9月25日に東京・日比谷公園で開催される環境マーチには、GreenFaith Japanとして参加を予定しています。
今年度のフェローシッププログラムは全5回をもって終了しました。医療、再生可能エネルギー、地域活動、国際的な気候政策など、多様なテーマを通して学びを重ねる中で、宗教と環境問題が深く結びついていること、そして一人ひとりの行動が社会を動かす力になることを改めて実感しました。
GreenFaith Japanは、これからも宗教者や地域コミュニティの皆さまとともに対話を重ねながら、気候危機への理解を深め、学びを具体的な行動へとつなげる取り組みを広げてまいります。身近な実践を積み重ねることが、持続可能で平和な未来への大きな一歩になると信じ、今後もさまざまな活動を通じて行動の輪を広げていきます。