2026年度 第二回グリーンフェイスジャパン・フェローシッププログラム

Membagikan

“第2回フェローシッププログラム開催”

2026年4月20日、GreenFaith Japanフェローシッププログラム第2回を開催しました。今回は、一般社団法人「みどりのドクターズ」代表であり、在宅医療の現場にも携わる佐々木隆史医師を講師にお迎えし、「プラネタリーヘルス」の観点から気候変動と健康・ウェルビーイングについてご講義いただきました。

「みどりのドクターズ」は、気候変動をはじめとする環境問題をふまえた健康・医療のあり方を考え、医療従事者が主体となって気候変動対策を推進する日本初の団体です。医師や看護師、薬剤師など多職種が参加し、医療分野からの情報発信や実践に取り組んでいます。

“気候変動がもたらす健康への影響”

講義では、気候変動が私たちの健康に及ぼす影響について、具体的な事例とともに紹介されました。気温上昇に伴う熱中症の増加だけでなく、心不全や脳梗塞などの循環器疾患のリスク上昇、花粉症の拡大、呼吸器疾患や食中毒の増加など、すでに多くの影響が現れています。また、温暖化によって蚊や害虫の生息域が広がり、感染症のリスクが高まっている現状についても説明がありました。

“プラネタリーヘルスと社会のつながり”

人の健康は、個人の生活習慣だけでなく、社会や環境によって大きく左右されます。講義では、収入や教育、住環境などの「健康の社会的決定要因」にも触れられ、気候変動の影響が特に社会的に弱い立場にある人々に集中している現状が共有されました。また、「プラネタリーヘルス」という概念を通して、地球環境の健全性が人間の健康の基盤であることが強調されました。

“医療と気候変動対策のこれから”

医療は本来、病気を治すだけでなく、その原因を未然に防ぐ役割を担っています。気候変動という“上流の課題”に向き合うことの重要性が語られ、医療分野における脱炭素の取り組みや、地域における防災・エネルギー対策の必要性についても言及されました。災害時の医療体制や避難所の在り方、メンタルヘルスの支援など、多角的な視点からの課題が提示されました。

“これからの実践に向けて”

質疑応答では、ジェンダーの視点や災害対応、地域での取り組みなどについて活発な意見交換が行われました。気候変動は一部の専門分野にとどまる問題ではなく、私たち一人ひとりの暮らしや健康と深く結びついていることを改めて実感する機会となりました。今後は、本講義で得た学びをそれぞれの現場やコミュニティに持ち帰り、具体的な行動へとつなげていくことが期待されます。

“GreenFaith Japanとして”

GreenFaith Japanでは、今後も多様な分野の専門家との学びを通して、気候変動と社会の課題をつなぐ理解を深めていきます。フェローシッププログラムを通じて生まれる対話と実践を大切にしながら、次回以降のプログラムでも、参加者とともに学びを広げ、具体的なアクションへとつなげていきます。

脱化石燃料へ世界が動く

また本会議に先立ち、GreenFaithのフレッチャー・ハーパー代表が中心的な仲介役となり、宗教団体による国際的な連携が形成されました。多様な宗教・地域をつなぐこの働きかけにより、宗教界としての共通の意思を示す土台が築かれ、声明の発信へとつながりました。...

防災と再エネ導入をめぐる国会議員との意見交換

4月24日、GreenFaith Japanは、協力宗教教団のご協力のもと、衆議院議員の中川宏昌氏および佐々木雅文氏と懇談の機会をいただきました。今回のテーマは、災害時に指定避難所となる宗教施設への再生可能エネルギー導入についてです。GreenFaith Japanが作成した要望書をお渡しし、それをもとに意見交換を行いました。...

2026年度 グリーンフェイスジャパン・フェローシッププログラム

”第1回フェローシッププログラム開催” 2026年3月26日、GreenFaith Japanフェローシッププログラム2026の第1回を開催しました。本プログラムは、宗教者を対象に、気候変動をはじめとする地球環境問題やその対応策について、専門家の講義を通して学ぶものです。当日は全国各地から24名が参加し、講義と質疑応答を通して理解を深める機会となりました。 ”気候変動の科学的メカニズム” 講師には東京大学未来ビジョン研究センターの江守正多教授をお迎えし、気候変動の科学的背景についてご講義いただきました。温室効果ガスの増加によって地球の平均気温が上昇する仕組みや、日本および世界における気温上昇の傾向について、データをもとに解説が行われました。特に近年は記録的な高温が続いており、現在の温暖化は自然変動では説明できず、人間活動の影響によるものであることが強調されました。 ”世界中で起きている深刻な影響” 講義では、気候変動による具体的な影響についても共有されました。海面上昇や洪水、強い台風の発生、熱波による健康被害、食料や水資源の不足、生態系の損失、森林火災など、多岐にわたる影響がすでに世界各地で起きています。また、これらの被害は、排出にほとんど責任のない地域や人々に集中する傾向があり、気候変動は不公平性や世代間の問題を含む深刻な課題であることが示されました。 ”パリ協定と現在の課題” パリ協定では、産業革命前と比較して世界の平均気温上昇を1.5℃以内に抑えることが目標とされています。しかし、現在の排出削減のペースではこの目標達成は難しく、現状のままでは今世紀末に2℃を超える上昇となる可能性が指摘されています。一方で、再生可能エネルギーの導入は世界的に拡大しており、前向きな変化も進んでいます。 ”脱炭素社会に向けた転換の必要性” IPCCの報告では、気候変動対策は早く取り組むほど効果が大きいとされており、必要な技術や資金はすでに存在しています。しかし、現状では投資や社会の転換スピードが十分ではなく、化石燃料に依存した社会構造からの脱却が課題となっています。脱炭素化を進めるには、技術だけでなく、社会全体での理解や合意形成が不可欠であることが強調されました。 ”質疑応答と多様な視点からの議論” 講義後の質疑応答では、戦争と気候変動の関係、再生可能エネルギーの課題、温室効果ガス削減技術、ジェンダーの視点など、多様なテーマについて活発な議論が行われました。気候変動は単一の問題ではなく、社会・経済・政治と深く関わる複合的な課題であることが、対話を通して共有されました。 ”GreenFaith Japanとして” GreenFaith Japanは、今回の学びを出発点として、宗教界における気候変動への理解と関心をさらに広げていくことの重要性を改めて認識しました。フェローシッププログラムは始まったばかりですが、今後の講義や対話を通して学びを深め、それぞれの現場での実践へとつなげていくことを目指します。多宗教のネットワークを活かしながら、気候危機を自らの課題として捉え、行動へとつなげていく場づくりと発信を継続していきます。

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